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本記事では、薬剤師Athyria(アシリア)が美容医療の一施術「ピコトーニング」について、回数の目安や効果を感じやすいタイミングをわかりやすく解説します。
医療行為を推奨・断定するものではなく、一般的な情報に基づいた内容です。
「ピコトーニングって何回で効果が出るの?」
「1回でシミが消えるの?」と気になる方は多いはず。
実際のところ、ピコトーニングは1回で劇的に変わる施術ではなく、
肌のターンオーバーに合わせて少しずつ透明感を育てていくタイプのレーザー治療です。
この記事では、
- 平均的な回数・通う間隔の目安
- 効果を感じにくい人の特徴
- 施術後のケアで効果を長持ちさせるコツ
を、薬剤師の視点からわかりやすくお伝えします。
初めて美容医療を受ける方でも安心して読める内容になっていますので、
ピコトーニングを検討中の方はぜひ最後までチェックしてみてください。
ピコトーニングとは?基本の仕組みと効果
ピコトーニングの仕組み
ピコトーニングとは、ピコ秒(1兆分の1秒)単位で照射できるレーザーを使用し、
メラニンを微細に砕いて体の代謝で少しずつ排出を促す治療法です。
従来のレーザー治療と違い、熱エネルギーではなく“衝撃波”で作用するため、
肌への刺激が穏やかで、赤みやかさぶたといったダウンタイムが少ないのが特徴です。
「シミを一気に焼く」というよりも、
“くすみや色ムラを整えて肌全体をトーンアップさせる”イメージに近い施術です。
💡コラム:ピコスポットとピコトーニングはどう違うの?
「ピコレーザー」と聞くと同じ施術と思われがちですが、
ピコスポットとピコトーニングは“照射の仕方と目的”がまったく異なります。
| 項目 | ピコスポット | ピコトーニング |
|---|---|---|
| 照射のしかた | シミの一点にピンポイント照射 | 顔全体に弱い出力でまんべんなく照射 |
| 出力 | 高出力(強め) | 低出力(やさしめ) |
| 目的 | 明確なシミ・そばかすを除去 | くすみ・肝斑・肌トーンを整える |
| ダウンタイム | あり(かさぶたができる) | ほぼなし(赤み程度) |
| 回数の目安 | 1〜3回 | 5〜10回継続が基本 |
🔸覚え方のコツ
- 「点でシミを取る」のがピコスポット
- 「面でトーンを整える」のがピコトーニング
目的に合わせて使い分けると、より満足度の高い仕上がりにつながります。
期待できる効果
ピコトーニングは、次のような肌悩みを持つ方のサポートに使われることが多い施術です。
- シミ・そばかす・くすみの改善サポート
- 肝斑のコントロール(刺激を抑えて穏やかに)
- 肌全体のトーンアップ・透明感アップ
- ニキビ跡や炎症後の色素沈着を目立たなくするサポート
肌質やシミの種類によって反応には個人差がありますが、
回数を重ねることで少しずつ明るさやなめらかさを実感する人が多い施術です。
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ピコトーニングは何回で効果が出る?平均回数と目安
「1回でシミが消えるの?」という質問をよく聞きますが、
ピコトーニングは1回で劇的な変化が出る施術ではありません。
この治療は、肌のターンオーバーに合わせてメラニンを少しずつ排出していくため、
回数を重ねることで“じわじわ”と透明感や明るさを実感する人が多いのが特徴です。
1回目〜3回目|トーンアップや化粧ノリの変化を実感しやすい
- 「なんとなく肌が明るく見える」
- 「くすみが抜けてファンデーションのノリが良くなった」
と感じる人が多いタイミング。
ただし、この段階では根深いシミや色素沈着はまだ残ることが一般的です。
「反応がない=失敗」ではなく、肌の中で少しずつ代謝が動き始めている状態と考えると◎。
4回目〜6回目|シミやそばかすの薄まりを実感しやすい
複数回続けることで、メラニンが細かく砕かれ、
くすみの抜け感や肌トーンの均一さを感じやすくなる時期です。
この頃になると「肌が明るく見える」「写真写りが違う」と感じる人も。
フォトフェイシャルのような即効性ではなく、穏やかに全体が底上げされていくイメージです。
7回目〜10回目以降|全体のトーン・肌質が安定
定期的に照射を続けると、
肌のトーンや質感が安定し、「透明感のある素肌感」を目指せる人もいます。
ここからは「治療」よりも「維持」のフェーズ。
再発防止・トーン維持目的で1〜2か月に1回のメンテナンス照射を取り入れるケースもあります。
表面に見えるシミと、UVライトで見える「潜在シミ」の変化の違い
ピコトーニングで変化を感じるスピードは、
「目に見えるシミ」か「肌の奥に潜むシミ」かによって大きく異なります。
👀普段見えているシミ(表在シミ)
表皮に近い浅い層のメラニンが原因のため、
3〜5回目あたりで薄くなるのを実感する人が多い傾向です。
くすみや小さなそばかすなら、早い段階でトーンアップを感じやすいことも。
🔦UVライトを当てたときに見えるシミ(潜在シミ)
これは肌の奥(真皮側)に潜んでいるメラニンで、
まだ表面化していない「予備軍」のような状態。
ピコトーニングを継続していくことで、
肌の代謝が整い、6〜10回目以降に徐々に目立ちにくくなるケースが多いです。
ただし、紫外線や摩擦などで再び刺激を受けると再浮上しやすいため、
UV対策と保湿ケアの継続が必須。
💡まとめると
- 鏡で見えるシミ:3〜5回あたりで変化を感じやすい
- UVライトで見えるシミ:6〜10回あたりでじわじわ改善傾向
- どちらも「再発防止のケア」が鍵
💡回数ごとの実感しやすい変化とその回数時点で通うペースの目安
| 回数 | その時点で実感しやすい変化 | その時点でのおすすめ頻度 |
|---|---|---|
| 1回 | なんとなく肌が明るく見える・化粧ノリの変化を感じる人も | 2〜4週間おき |
| 3回 | 肌の明るさアップ・くすみ改善 | 2〜4週間おき |
| 5回 | シミが薄くなる・毛穴目立ち軽減 | 2〜3週間おき |
| 10回 | 明るさ・なめらかさが安定 | メンテナンス1〜2か月に1回 |
※肌状態や使用機種によって個人差があります。
医師と相談しながら出力や回数を調整するのが安心です。
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効果を感じにくいケースとその理由
ピコトーニングは、くすみやシミ・肝斑などに穏やかにアプローチできる人気の施術ですが、
中には「思ったより変化がない」と感じる人もいます。
それは必ずしも失敗ではなく、肌の状態やシミのタイプ・生活習慣などによって
反応スピードに差が出るためです。
ここでは、効果を感じにくい主なケースを紹介します。
肝斑や炎症性色素沈着が強い場合
肝斑や炎症性色素沈着(ニキビ跡・摩擦など)は、
メラニンの生成だけでなく炎症反応やホルモンバランスも関係しています。
このタイプは、強く照射すると刺激で一時的に濃く見えることがあり、
出力を下げてゆっくりアプローチする必要があります。
🔸短期間で強い効果を求めるよりも、
「低出力×継続照射」で炎症を抑えながら肌を整えるのがポイント。
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原因がピコトーニングの適用外の場合
ピコトーニングはメラニンに反応するレーザーのため、
シミの原因がメラニン以外(摩擦・炎症・加齢性変化など)の場合は反応が出にくいことがあります。
| シミのタイプ | 原因 | ピコトーニングとの相性 |
|---|---|---|
| 紫外線シミ(老人性色素斑) | メラニン増加 | ◎ 比較的反応しやすい |
| 肝斑 | メラノサイト活性+炎症 | ○ 出力を調整すれば穏やかに改善傾向 |
| 炎症後色素沈着(摩擦・ニキビ跡など) | 炎症や刺激 | △ 改善する場合もあるが時間がかかる |
| 老人性シミ(脂漏性角化症など) | 表皮の角化・加齢変化 | ✕ 効果が出にくい |
このように、原因がメラニン沈着でないタイプはピコトーニングの対象外になることがあります。
その場合は、フォトフェイシャルや炭酸ガスレーザー、外用薬治療など
別のアプローチを検討するのが現実的です。
施術間隔が空きすぎている場合
ピコトーニングは、2〜4週間おきの定期照射が効果的とされています。
肌のターンオーバー(約28日)に合わせて照射を重ねることで、
砕かれたメラニンをスムーズに排出しやすくなります。
逆に、数か月空いてしまうとメラニン生成がリセットされ、
「毎回1からやり直し」になりやすいので注意が必要です。
紫外線・摩擦ダメージで打ち消してしまう
せっかくレーザーでメラニンを分解しても、
施術後に紫外線や摩擦・乾燥の刺激を受けると、再びメラニンが生成されてしまうことがあります。
特に紫外線は、施術後の肌にとって最大の敵。
日焼け止めに加え、帽子や日傘など物理的な防御も取り入れるのが安心です。
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効果を感じにくいときは「施術が合っていない」可能性も。
シミのタイプ・原因・生活習慣を一度見直し、
医師と相談しながら治療方針を調整するのが近道よ。
効果を高める通い方とホームケアのコツ
ピコトーニングは、続けるほど肌のトーンや質感を育てていく施術です。
同じ回数を受けても、日々のケアや生活習慣によって仕上がりが大きく変わることがあります。
ここでは、施術効果を最大限に引き出すためのポイントを紹介します。
施術ペースの目安
ピコトーニングは、2〜4週間に1回のペースで5〜10回継続するのが一般的です。
肌のターンオーバー周期(約28日)に合わせて通うことで、
分解されたメラニンをスムーズに排出し、効果を安定させやすくなります。
途中で間隔が空きすぎると、メラニン生成がリセットされやすいため、
「毎回1からやり直し」のように感じる人も。
定期的に続けることが、肌の変化を感じやすくするコツです。
施術後1〜2週間は「守りのケア」を意識
ピコトーニング後の肌は、レーザーの刺激で一時的に乾燥しやすくなっています。
この時期は「攻め」よりも「守り」のケアを徹底するのがポイントです。
- 保湿: 化粧水よりも乳液やクリームなど油分を含むアイテムで、うるおいを逃さない
- 鎮静: 赤みやヒリつきがある場合は、鎮静成分(グリチルリチン酸・ツボクサエキスなど)配合のジェルやマスクでクールダウン
- 紫外線対策: 日焼け止めは毎日。摩擦を避けてやさしく塗布
- メイク: 当日は控えめに。翌日以降もこすらないメイクオフを意識
💡おすすめアイテム例
- 低刺激でうるおいを保つ鎮静ジェル
- 低刺激の日焼け止め
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- [美容医療後におすすめの保湿・鎮静アイテムまとめ](今後作成予定)
- [冬の紫外線対策|乾燥する季節でもUVケアをサボらないコツ]
紫外線・乾燥・摩擦を「防御」する生活習慣を整える
ピコトーニングの効果をキープするには、
施術以外の日常ケアで肌を刺激から守ることが大切です。
- 日焼け止め+帽子・日傘で紫外線ブロック
- マフラーやマスクによる摩擦を最小限に
- 乾燥対策: 加湿器や保湿ミストで環境を整える
- 睡眠・栄養管理: 睡眠不足はターンオーバーの乱れにつながるため、6〜7時間を目安に

「紫外線を浴びない日」なんてないわ。
曇りの日・冬でもUVAは地表に届くため、1年を通してUVケアを続けましょ。
食事・栄養・インナーケアで相乗効果を狙う
外からのケアに加えて、内側からの抗酸化ケアもピコトーニング効果を支える重要なポイント。
- ビタミンC・E: 抗酸化サポートで透明感キープ
- トラネキサム酸・L-システイン: メラニン生成を抑える働きをサポート
- たんぱく質: 肌の再生を促し、ハリを保つ
💡おすすめの取り入れ方
- 「美容医療継続中に積極的に取りたい栄養成分」記事で詳しく紹介予定
- 忙しい方は青汁+プロテインを朝食に取り入れるのも◎
👉関連記事
- [美容医療継続中に積極的に取りたい栄養成分(今後公開予定)]
- [青汁×プロテインの美容効果(今後公開予定)]
通院時に気をつけたいポイント
- 当日は過度な運動や入浴・サウナを避ける(血流促進で赤みが強くなることがある)
- アルコールも控えめに(炎症を助長する場合あり)
- スキンケア相談の際は、使用中の化粧品や内服を医師に伝えておくと安心
💡施術の効果は「照射 × 生活 × ケア」の3つのバランスで決まります。
どれか1つでも欠けると、結果が出にくくなるので要注意。

ピコトーニングの効果を高めるカギは、
定期的な施術・紫外線対策・保湿・インナーケアの4本柱よ。
よくある質問Q&A
ピコトーニングは回数を重ねて効果を実感する施術のため、
「いつから変化を感じるの?」「途中でやめたらどうなる?」などの疑問も多いですよね。
ここではよくある質問をまとめました。
Q1. 途中でやめたら意味がない?
ピコトーニングは、継続によってメラニンを少しずつ排出していく施術です。
1〜2回でやめてしまうと、またメラニンが生成されて元に戻りやすくなります。
5回前後までは継続することで、
肌の明るさ・トーンの均一感を実感しやすくなります。
Q2. ピコトーニングとフォトフェイシャル、どっちが早く効果が出る?
フォトフェイシャル(IPL)は光治療のため、
肌全体の明るさやツヤ感は1回でも実感しやすい傾向があります。
ただし、フォトフェイシャルでもシミや赤みなどの色むらをしっかり整えるには3〜5回以上の継続照射が必要です。また、浅いシミやくすみには反応しやすい一方で、肝斑や深いシミには刺激が強い場合もあります。
一方、ピコトーニングはレーザー治療で、
低出力でメラニンを細かく分解しながら、肌全体を穏やかに整えていくタイプ。
肝斑や敏感肌でも取り入れやすく、継続するほど透明感を育てる施術です。
💡肌のトーンを早めに整えたい・浅いシミやくすみを改善したい → フォトフェイシャル
💡刺激を抑えて、肝斑やくすみをじっくり整えたい → ピコトーニング
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Q3. 施術後にしてはいけないことはある?
施術直後の肌はデリケートなため、
過度な運動・サウナ・長時間の入浴は避けましょう。
また、アルコール摂取・摩擦・強いマッサージも赤みを悪化させることがあります。
スキンケアでは刺激の強いピーリング系・レチノール系アイテムを一時的にお休みするのが安心です。
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Q4. ピコトーニングの効果を維持するには?
- 紫外線・摩擦を避ける
- 保湿と鎮静を毎日コツコツ
- 栄養と睡眠を整える
- 定期的なメンテナンス照射(1〜2か月おき)
💡美肌は“積み重ね”。
一時的なケアよりも「無理なく続ける」ことが、ピコトーニングのいちばんの近道です。
まとめ|ピコトーニングは「続けて育てる」美肌治療
- ピコトーニングは1回よりも複数回で肌の変化を実感しやすい施術。
- 平均3〜5回でトーンアップ、10回前後で安定した明るさを目指す人が多い。
- 表面シミだけでなく、UVライトで見える“潜在シミ”のケアにも役立つ。
- UV対策・保湿・栄養の「三本柱」で効果を最大限に引き出そう。

肌は毎日生まれ変わっているわ。
ピコトーニングは「肌の再生リズムを整えるお手伝い」をするもの
コツコツ続けることで、透明感肌に近づけるわ
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