【保存版】フォトフェイシャル(IPL)の効果と注意点|レーザーとの違いも徹底解説

美容

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シミやくすみ、毛穴などをまとめてケアできると話題の「フォトフェイシャル(IPL)」。
SNSや美容雑誌でよく見かけるけれど、

  • レーザー治療と何が違うの?
  • 本当にシミや毛穴に効くの?
  • ダウンタイムや副作用はある?

こんな疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

この記事では、薬剤師の視点からフォトフェイシャル(IPL)の仕組みや効果の目安、レーザー治療との違い、副作用のリスクまでをやさしく解説します。
また、実際にフォトフェイシャルが受けられるクリニックもあわせて紹介しますので、気になる方はぜひ参考にしてくださいね。

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フォトフェイシャル(IPL)とは?

フォトフェイシャルは、IPL(Intense Pulsed Light=インテンス・パルス・ライト)と呼ばれる広範囲の光を使った美容医療です。
「IPL光治療」や「光フェイシャル」と呼ばれることもあります。

レーザー治療が特定の波長の光を一点に集中させるのに対して、フォトフェイシャルは複数の波長を含んだ光を広く照射します。
そのため、シミやそばかすだけでなく、毛穴の開き・赤ら顔・くすみ・小ジワなど、複数の肌悩みに同時にアプローチできるのが大きな特徴です。

💡イメージとしては、

  • レーザー:狙った悩みにピンポイントで強く照射
  • フォトフェイシャル:肌全体をやさしくトーンアップ

といった違いがあります。


フォトフェイシャルの誕生

フォトフェイシャルは、ルミナス社(Lumenis)というイスラエルの医療機器メーカーが世界で初めて開発したIPL治療機器がはじまりです。
1990年代から医療現場で使われており、「IPL治療の代名詞」として定着しました。
現在では改良版のM22ステラM22といった後継機が登場し、より幅広い肌悩みに対応できるようになっています。


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フォトフェイシャルの仕組み

フォトフェイシャルで使われるIPL(インテンス・パルス・ライト)は、約500〜1200nmの幅広い波長を含む光です。(波長の幅は機器により多少異なり、最大波長が900〜1100nm程度までのタイプもあります。)
レーザーのように1つの波長だけを出すのではなく、連続した波長の光をまとめて発するのが特徴です。

フォトフェイシャルによってシミやそばかす、赤みの改善、コラーゲン産生のサポートが期待できますが、それぞれのメカニズムは以下の通りです。

コラーゲン産生のサポート
600〜1000nm以上のやや長い波長は真皮層に届き、線維芽細胞を熱刺激します。
これによりコラーゲンの産生が促され、ハリや弾力感の向上、毛穴の引き締めにつながることがあります。

シミ・そばかす
原因となるメラニンは400〜1000nmくらいの光を幅広く吸収します。
光を吸収する過程で生じた熱によってメラニンを含む細胞がダメージを受け、数日後にかさぶた(マイクロクラスト)となって自然にはがれ落ちます。

赤み(毛細血管)
原因となるヘモグロビンは540〜590nm付近の光をよく吸収します。
光を吸収して生じた熱により血管の壁がダメージを受け、縮小したり体に吸収されることで赤みが目立ちにくくなります。

フォトフェイシャルで特定の悩みだけを解決したい…というときに活躍するのが「フィルター」。

  • シミやそばかす向け → 500〜600nm台を活かす(表皮の浅い層)
  • 赤み(毛細血管)向け → 540〜590nm付近を通す
  • ハリ・毛穴ケア向け → 600nm以上の波長を通して真皮層へ

💡イメージすると、IPLは“色とりどりの光を含んだ懐中電灯”みたいなもの。
そこにカラーフィルターをかけて、必要な色だけを通して当てることで、特定の悩みにピンポイントでアプローチすることができます。

IPLは500〜1200nmの光をまとめて照射することも可能です。
この場合はシミ・赤み・ハリ感に同時に働きかけられるため、「肌全体をトーンアップしたい」というときに向いています。

一方で、特定の悩みにしっかりアプローチしたいときは、フィルターで波長を絞る方が効果的とされています。


どこに届くのか?

  • メラニン(シミ・そばかす):表皮の浅い層にあるため、短めの波長(500〜600nm台)が反応
  • ヘモグロビン(赤み):血管の深さによって吸収する波長が異なり、540nmや580nm付近がよく効く
  • 真皮層(線維芽細胞):600〜1000nm以上の長めの波長が届き、コラーゲン産生をサポート

フォトフェイシャルで期待できる効果(一般的な目安)

フォトフェイシャルは、複数の波長を利用することで肌全体を少しずつ整えていくのが特徴です。
実際に期待できる効果の目安は次のとおりです。

  • シミ・そばかすの改善サポート
  • 赤ら顔・毛細血管拡張の軽減サポート
  • 毛穴の引き締まり・肌のハリ感アップ
  • 全体的なトーンアップ・透明感

「広く照射」か「悩み別に調整」か

IPLは広い波長をそのまま使って全体的にトーンアップを狙う方法と、フィルターで波長を調整して悩みに合わせる方法があります。

ただし、この「どちらが選べるか」は機器の種類やクリニックの方針によって異なります


「広く照射」か「悩み別に調整」の両方が選べるクリニック

  • シロノクリニック
    👉 シロノクリニック
    東京(恵比寿(渋谷)、銀座)・横浜に展開。レーザー・光治療専門の老舗クリニックで、累計25万件以上の症例実績。
    フォトシルクプラスステラM22の両メニューを用意しており、悩みに合わせた施術を選びやすいのが特徴です。
  • エトワールレジーナクリニック
    👉 [アフィリンク]
    新宿にある美容皮膚科。VISIA肌解析システムでシミ・毛穴・赤みをデータ化し、最適な治療プランを提案。
    ルメッカ/ヴィーナスヴェルサを導入し、シミ・赤み・毛穴・ハリなど悩みに応じた調整照射が可能。
    複合プランも豊富で、美肌をトータルにサポートしてくれます。

💡上記以外のクリニックでフォトフェイシャルを探したい方は、キレイパスからも検索できます


レーザー治療との違い(比較表)

フォトフェイシャル(IPL)とレーザー治療は「光を使う美容施術」という点では似ていますが、仕組みや効果の出方には大きな違いがあります。
レーザーはピンポイント、フォトフェイシャルは複合的に働きかけるのが特徴です。


フォトフェイシャル(IPL)とレーザー治療の比較表

項目フォトフェイシャル(IPL)レーザー治療
光の波長約500〜1200nmの幅広い波長(機器により多少異なる)単一波長(例:532nm, 755nm, 1064nmなど)
ターゲットシミ・赤み・毛穴・ハリなど複数シミ・ホクロ・タトゥーなど特定のターゲット
効果の出方複合的に少しずつ改善、トーンアップ向きピンポイントで強力に作用
ダウンタイム短め(赤みや軽いかさぶた程度)やや長め(赤み・腫れ・かさぶたなど)
回数の目安3〜5回以上の継続で実感しやすい1〜数回で効果が出やすい
費用感(1回あたり)約15,000〜30,000円前後約20,000〜40,000円以上
(施術部位や機種により差あり)
副作用(概要)赤み・かさぶた・一時的なシミの濃化など赤み・かさぶた・炎症後色素沈着など
継続性メンテナンス前提。やめると徐々に元に戻る傾向取れたシミは再発しにくいが、新しいシミはでき得る

つまり、「フォトフェイシャル=美肌メンテ、レーザー=根治的施術」ってこと。
💡副作用については、次のパートでより詳しく解説します。


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フォトフェイシャルの副作用・ダウンタイム

フォトフェイシャルはレーザーに比べてダウンタイムが短いのが魅力ですが、照射後は肌が一時的にデリケートになります。
一般的に起こりやすい反応と、注意しておきたい生活習慣をまとめました。


よくある副作用・経過の目安

  • 赤み・ヒリつき:照射直後に出やすく、数時間〜翌日には落ち着くことが多い
  • マイクロクラスト(小さなかさぶた):シミ部分が一時的に濃く見え、数日〜1週間ほどで自然に剥がれる
  • 乾燥感:施術後はバリア機能が一時的に低下しやすいため、保湿と紫外線対策が必須

※まれに炎症後色素沈着が起こることがあります。強い日焼けをしている場合や光に敏感になる薬を使っている方は避けるようにしましょう。


ダウンタイム中に避けたいこと

  • 激しい運動:当日は控える。翌日以降も赤みやヒリつきが残っている間は避けるのが安心
  • 飲酒:当日はNG。血行が良くなると赤みが強くなることがあるため、2〜3日は控えると安心
  • 入浴・サウナ:熱で血行が促進されるため、当日はシャワー程度に。サウナや長風呂は1週間ほど避けるのがベター
  • 強い摩擦(ゴシゴシ洗顔やスクラブ):マイクロクラストが自然に剥がれるのを妨げるためNG

ダウンタイム中におすすめの紫外線対策アイテム

施術後は紫外線の影響を受けやすくなるため、低刺激で保護力の高い日焼け止めを選ぶのが必須です。また、秋冬でも快晴の昼間は紫外線(特にUVーA)は強いので物理的防御も取り入れましょう。

  • 日焼け止め:敏感肌用のノンケミカル・アルコールフリーが低刺激でおすすめ
  • 物理的防御:日傘、帽子、フェイスガードなど
    Athyriaが使っているおすすめ商品のリンク、貼っておくわね♡


💡日焼け止めは「いつも以上にこまめな塗り直し」がダウンタイム中の鉄則です。日焼け止めの塗り直し方は過去の記事でも紹介しているよ😊

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フォトフェイシャルの種類(機械ごとの違い)

フォトフェイシャルは、使用する機器によって得意分野や照射モードが少しずつ異なります。
代表的な機器と特徴をまとめました。


フォトフェイシャル機器の比較表

機器名波長帯(目安)照射モード得意な悩み
ステラM22
(ルミナス社)
500〜1200nm広く照射+悩み別調整シミ・赤み・毛穴・ハリまで幅広く
フォトシルクプラス
(DEKA社)
550〜950nm前後悩み別調整シミ・そばかす・トーンアップ
ルメッカ
(Inmode社)
500〜600nm台(シミ)
800〜900nm台(赤み)
主に悩み別調整高出力でシミ・赤みを効率的に改善
ヴィーナスヴェルサ
(Venus社)
500〜1000nm前後悩み別調整+RF併用シミ・赤み・毛穴・肌質改善
ライムライト
(キュテラ社)
520〜1100nm全体トーンアップ寄り、調整も可日本人肌向けのシミ・くすみ
ICON
(サイノシュア社)
500〜900nm前後悩み別調整シミ・赤み・肌質改善・ニキビ痕

ステラM22(ルミナス社)

  • 波長帯:500〜1200nm
  • モード:「広く照射」と「悩み別に調整」の両方に対応
  • 得意な悩み:シミ・赤み・毛穴・ハリなどマルチにカバー
    👉 ステラM22を導入しているクリニックはこちら
    シロノクリニック
    恵比寿・銀座・横浜で展開。
    1995年の開院以来、レーザー・光治療とエイジングケアを専門に50万件以上の症例実績を誇るクリニック。世界屈指の135台以上のレーザー・IPL機器を保有し、個々の肌状態に合わせた治療を提案しています。
    厚生労働省承認機器「ステラM22」をはじめ、多彩な光治療機を導入。シミ・赤み・毛穴・ハリなどを総合的にケアできます。
    顔だけでなく手の甲や背中への照射も行っています。

フォトシルクプラス(DEKA社)

  • 波長帯:550〜950nm前後
  • モード:悩み別に調整するタイプ
  • 得意な悩み:シミ・そばかす・全体のトーンアップ
    👉 フォトシルクプラスを導入しているクリニックはこちら
    シロノクリニック
    1995年の開院以来、レーザー・光治療を専門に実績を重ねてきた美容皮膚科。
    135台以上の医療用レーザー・光治療機を導入し、シミ・くすみ・赤みなど幅広い肌悩みに対応しています。
    イタリア・DEKA社製の「フォトシルクプラス」は、累計171,000例以上(2024年2月末時点)の症例実績を誇り、顔だけでなく手の甲や背中への照射も行っています。

ルメッカ(Inmode社)

  • 波長帯:500〜600nm台を強化(シミ用)、800〜900nm台(赤み・血管用)
  • モード:悩み別調整メインだが、広め設定も可能
  • 得意な悩み:高出力でシミ・赤み改善を効率的にサポート
    👉 ルメッカを導入しているクリニックはこちら
    トーニングLP
    新宿にある美容皮膚科で、高出力IPL「ルメッカ(Inmode社)」を導入。
    施術前には皮膚画像解析システム「VISIA(ビジア)」による肌診断を実質無料で行い、シミ・毛穴・赤みなどを数値化して分析します。
    そのデータをもとに、70通り以上の治療の組み合わせから、あなたの肌に最も合った最適な施術プランをドクターが提案
    効率よくシミや赤みをケアしたい方、肌全体の透明感やトーンアップを目指す方におすすめのクリニックです。

ヴィーナスヴェルサ(Venus Versa)

  • 波長帯:500〜1000nm前後
  • モード:悩み別調整に加え、RF(高周波)との組み合わせも可能
  • 得意な悩み:シミ・赤み・毛穴に加え、肌質改善にも対応
    👉 ヴィーナスヴェルサを導入しているクリニックはこちら
    トーニングLP
    新宿にある美容皮膚科で、IPL×RF(高周波)複合機「ヴィーナスヴェルサ(Venus Versa)」を導入。
    施術前には皮膚画像解析システム「VISIA(ビジア)」による肌診断を実質無料で行い、シミ・赤み・毛穴・ハリなどの状態を正確に分析します。
    そのデータをもとに、70通り以上の治療メニューの中から、あなたの肌に最適な組み合わせをドクターが提案
    肌全体のハリ感やツヤ、毛穴・くすみのケアを効率よく行いたい方におすすめです。

ライムライト(キュテラ社)

  • 波長帯:520〜1100nm
  • モード:全体トーンアップ寄り、悩み別調整も可能
  • 得意な悩み:日本人の肌に合わせたシミ・そばかす・くすみケア
    👉 ライムライトを導入しているクリニックはこちら

ICON(サイノシュア社)

  • 波長帯:500〜900nm前後
  • モード:悩み別調整メイン
  • 得意な悩み:シミ・赤みだけでなく、肌質改善やニキビ痕ケアにも使われる
    👉 ICONを導入しているクリニックはこちら

補助的に使われる光・エネルギー治療

クリニックによっては、IPLとあわせて以下のような機器を併用することもあります。

  • アキュチップ(AcuTip):シミや毛細血管など、ピンポイント照射に適したIPL派生機器
  • ヒーライト(Healite):LED光治療。IPL後の鎮静やコラーゲン活性サポートに使用されることが多い
  • クリアタッチ(ClearTouch):IPLと高周波(RF)を組み合わせた複合治療で、ニキビや皮脂バランスのケアに使われることも

こうした補助機器を組み合わせることで、より幅広い肌悩みに対応できるよう設計されています。

フォトフェイシャルがおすすめな人

フォトフェイシャルは「肌全体を少しずつきれいに整える」ことが得意な光治療です。
レーザーのようにピンポイントで強力にシミを取るというより、トータルでの美肌メンテナンスに向いています。


フォトフェイシャルが向いているのはこんな人

  • 顔全体のシミ・そばかすを少しずつ薄くしたい
  • 赤ら顔や毛細血管の目立ちを和らげたい
  • 毛穴の開きや肌のハリ不足も同時にケアしたい
  • ダウンタイム(赤み・かさぶたなど)をできるだけ短くしたい
  • 定期的に通って肌をメンテナンスする習慣をつけたい

フォトフェイシャルが向かない場合

  • 1回でしっかりとシミを取りたい(→ レーザー治療のほうが適していることも
  • 直後からの強い変化を求めている
  • 強い日焼けをしている、もしくはこれから長時間日焼けをする予定がある

💡「シミを一度でなくしたい人」にはレーザー、「肌全体をメンテしたい人」にはフォトフェイシャル、と覚えておくと選びやすいです。

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まとめ

フォトフェイシャル(IPL)は、幅広い波長の光を利用してシミ・赤み・毛穴・ハリなど複数の肌悩みに同時にアプローチできる光治療です。
レーザーに比べてダウンタイムが短く、美肌メンテナンスとして継続しやすいのが特徴です。

  • シミを一度でしっかり取りたいならレーザー
  • 肌全体を少しずつトーンアップして維持したいならフォトフェイシャル

こう覚えておくと選びやすいでしょう。

また、どの機器が自分に合うかは肌の状態や目的によって異なるため、カウンセリングで相談しながら決めるのがおすすめです。


フォトフェイシャルが受けられるクリニック比較

  • シロノクリニック
    シロノクリニック
    恵比寿・銀座・横浜に展開するレーザー・光治療専門クリニック。
    1995年の開院以来、レーザー・光治療を専門に実績を重ねてきた美容皮膚科。
    135台以上の医療用レーザー・光治療機を導入し、シミ・くすみ・赤みなど幅広い肌悩みに対応しています。
    フォトシルクプラス/ステラM22を導入。
    フォトフェイシャルのほかにも、アキュチップ・クリアタッチ・ヒーライト・バイオプロトンなど多彩な機器を導入し、肌悩みに合わせたきめ細かい治療が受けられます。
  • エトワールレジーナクリニック
    トーニングLP
    新宿の美容皮膚科。ルメッカ/ヴィーナスヴェルサを導入し、施術前には皮膚画像解析システム「VISIA(ビジア)」による肌診断を実質無料で行い、シミ・赤み・毛穴・ハリなどの状態を正確に分析します。
    そのデータをもとに、70通り以上の治療メニューの中から、あなたの肌に最適な組み合わせをドクターが提案
  • キレイパス
    様々な機器を導入している全国のクリニックをまとめて検索できます。

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